我が家は息子が年長や小学1年生のとき、サピックスの「きらめき算数脳」や「ピグマキッズくらぶ」に取り組みましたが、読解力がなさすぎてお手上げ状態でした。
サピックスの問題集は、パズル問題やゲームを利用した問題で楽しく取り組めますが、読解力を必要とする問題が多数あります。
読解力がないとパズルが得意なお子さんでも問題そのものの意味がわからなくて自力で解くことは難しいです。
それに対し、算数ラボは問題文も短く難易度も低め。
「最レべ」のような捻った問題もなく素直でシンプルな良問揃いです。
息子は現在9級を学習しています。
算数ラボの存在を知らなかったので仕方ないのですが、「きらめき算数脳」の問題集を始める前に、算数ラボから学習できていたら回り道をせずにすんだと思います。
子どもが問題文を読み解くことができない場合、親のサポートが必須です。
「トップクラス」や「最レべ」などの中学受験用の問題集だと問題の意味がわからず自力で解けない問題がありますが、算数ラボは息子でも自力で解くことができます。
「きらめき算数脳」では難しすぎて歯が立たない。自力で解き切る力をつけ、考える力を伸ばしたいと考えているご家庭に算数ラボはぴったりの問題集です。
「算数ラボ考える力のトレーニング」は、1ページ1問で見やすく様々なタイプの問題が掲載されているので、子どもが飽きずに楽しく取り組めます。
一問一問じっくり時間をかけて解くというよりは、毎日のドリル的な役割として使用するのが向いています。
10級は小学校1、2年でも解けますので、小学校低学年からの取り組みが可能です。
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算数ラボの概要
算数・数学思考力検定を主催する「iML国際算数・数学能力検定協会」から出版されている「算数ラボ考える力のトレーニング」の問題集は、さまざまな種類の問題に挑戦して、考えることのトレーニングを続けることで、
「考えることの楽しさがわかり」
「考えることが好きになり」
「考える力が伸びる」
ように作られています。
使用する学年の目安は
●10級(小学1・2年)
●9級(小学3年)
●8級(小学4年)
●7級(小学5年)
●6級(小学6年)
●5級(中学1年)
「算数ラボ」は、算数の考える力に特化した問題集です。
算数・数学思考力検定で使用された問題を厳選して出題しています。
図形問題に特化した、算数ラボ図形もあります。
▼算数ラボ図形・空間認識力のトレーニング
算数ラボの特長
①易から難へと3ステージ構成で力をつける
簡単な問題から難しい問題へと、3つのステージに分かれており、毎日続けていくと自然に難しい問題も解けるようになっていきます。
最後にチャレンジ問題があります。
チャレンジ問題ではひとつ上の級の問題を掲載しています。
②確認テストで考える力がどの程度ついているか確かめることができる
各ステージ終了後した時点で、考える力がどの程度ついているのか確認できます。
第3ステージの確認テストは別紙が付属されていますが、第1ステージと第2ステージの確認テストは、思考力検定ホームページからダウンロードする必要があります。
③詳しい解説・正答率を掲載
全ての問題がわかりやすく丁寧に解説されています。解答解説には正答率と類題が掲載されていて、正答率は算数・数学思考力検定に出題されたときのものです。
思考力のレベルを知る目安になります。
類題が掲載されたページを示してあるので、苦手分野の類題の問題を解くときに役立ちます。
④私立中学入試対策や全国学力テストB問題対策を掲載
チャレンジ問題では、低学年ではより上の級、中高学年では入試問題や全国学力テストのB問題の類題などより難しい問題にチャレンジできます。
算数ラボおすすめポイント
①A4サイズの大判型
サイズも29.2 x 21 x 1.4 cmと大型で、字も大きく余白がたっぷりあり、低学年には使い勝手のよい問題集です。
②価格のわりに問題量が豊富
定価が880円と安価なわりに、9級は130問もあります。
1問に要する所要時間が短いため、毎日のドリルとして使うのに最適です。
第1ステージ:50問
第2ステージ:40問
第3ステージ:30問
チャレンジ問題:10問
③バランスよく算数的思考力を育成できる
算数ラボは、考える力を3つの観点、算数の内容からは、5つの観点で出題しているので、バランスよく考える力を伸ばすことができます。
算数の内容の観点
●数と量
●空間と形
●変化と関係
●データと不確実性
●論理
考える力の観点
●情報・条件を使いこなす力
●筋道をたてて考える力
●物の形を認識・想像する力
④飽きずに取り組める問題配列
同じ類題を繰り返しやるのは飽きてしまいますが、様々なパターンの問題を解くことで子どもが飽きずに取り組めます。
また、類題は離れた場所に出てくるので、段々と解ける問題が増えてきて問題を解く楽しさを実感できます。
ジャンルが多岐にわたるため、苦手分野を見つけやすいという長所があります。
息子も算数ラボで鏡に映してみたときの問題が苦手だとわかり、弱点を補強できました。
⑤気軽に楽しく取り組める
低学年の時期に大事なことは、楽しんで解けることです。
答えが間違っているかどうかは問題ではなく、試行錯誤する力をつけることが重要です。
なぜ息子が算数ラボが楽しく取り組めるかと言えば、問題が簡単に解けるからです。
以前は問題文の長くて難しい中学受験の問題集をやるのを嫌がりました。
息子にしてみれば、問題文を読むのは面倒だし読んでもわからないから解きたくないのです。
自力で解けるようになると嫌がらなくなりました。
あえて少し易しめの問題を解くことにより、自分は算数が得意だと自信をつけることができます。
算数ラボ10級と9級を使用した感想
以前から気になっていたものの、書店では見かけることもなく購入には至りませんでした。
算数ラボを購入したきっかけは、キッズBEE対策によさそうだと思ったからです。
残念ながら、今年のキッズBEEの大会は自宅受験になってしまったようですね。
基礎から取り組もうと算数ラボの10級・9級・8級と算数ラボ(図形)10級をまとめ買いし、10級を2年生後半あたりから取り組み始めましたが、さすがに10級は簡単すぎました。
9級ステージ1の序盤はこんな感じの問題です。
10級は途中でやめて先に進むつもりでいたのですが、夫に相談したところ最後まで終わらせて子どもに達成感を味合わせたほうがよいと言われ、それもそうだなと思い直し最後までやり切りました。
現在9級に取り組み中ですが、9級も3年生の息子には簡単なようです。
すでに塾通いしているお子さんや中学受験向けの問題集に取り組まれているご家庭には10級や9級は簡単すぎるかもしれません。
わが家の算数ラボの位置づけは、サピックスや中学受験問題集の教材学習に入る前のウォーミングアップとして使用しています。
算数の家庭学習は、まず簡単にできる計算問題とサピックスの基礎トレから始めています。
国語も同じく、すぐにできる語彙力と慣用句・ことわざのドリルから学習を始めています。
▼わが家で使用している語彙力ドリル慣用句・ことわざのドリル
▼わが家で使用している慣用句・ことわざドリル
いきなり難しい問題集に着手するよりも簡単な問題集からやりはじめたほうが勉強に取り掛かりやすく、そのまま勢いに乗って気分よく学習を進められます。
算数ラボを始める前は、家庭で難しい問題にぶつかるとすぐヒントを教えてくれだとか、わからないのでもうやらないと投げ出していました。
最近では難しい問題でも最後まで諦めずに問題と向き合うようになりました。
息子に変化が生じたのは、もしかして算数ラボのおかげなのでは?思っています。
計算や漢字と同じように毎日少しずつ算数ラボをやることで、考えることが好きになり自力で解く力を育成できたような気がします。
▼算数ラボ10級
▼算数ラボ9級
▼算数ラボ8級
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