早いもので、小学2年生の息子がSAPIX へ入室してから半年が経過しました。
進学塾では中学受験のカリキュラムが本格的に始まるのは4年生からになります。
塾の新年度は2月から始まるため、3年生の2月から入塾するのが一般的です。
最近主に都心部のサピックスの校舎では、低学年のうちに定員が達してしまい募集を停止している校舎が増えています。
1年生から募集を締め切ってしまう校舎もあるため、募集停止の可能性があるサピックスへどうしても入りたい場合は、低学年から入室して席を確保する必要がありますね。
低学年からの通塾は不要だとよく言われています。
●塾に通うよりも外遊びや博物館、科学館の見学、生活の実体験をさせたほうがよい
●早くから通塾しているとやる気が持続せず、6年生になるころには息切れしてしまう
私も低学年はたくさん遊び、熱中体験をしたほうが大事だと考えています。
机上の勉強よりも遊びを優先させたほうがいい、入塾は4年生からがよいというのはよくわかります。
ですが、私自身が中学受験未経験者で何も知識がありません。本当に4年生からで大丈夫なのか?という不安を払拭できませんでした。
入室したら必ず成績を伸ばせるわけではないし、低学年からの通塾が有利になるわけではないと思います。
それでも2年生からの通塾を決めました。
どうして2年生から通うことに決めたのか
低学年からの通塾に後悔はないのか
実際に息子がサピックスへ通い6か月が経過し、現在の私がどのように考えているのか、
いつから進学塾へ通えばいいのだろう?
と悩んでいるママの参考になれば幸いです。
これからお話することは、あくまで私個人の考えです。
息子の場合、勉強に対して前向きになりサピックスの効果を感じています。
子どもの性格も人それぞれなので成績が伸びるかどうか、塾の効果を感じるかどうかは個人によりますので、ご了承ください。
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- なぜ、2年生からの入塾を決めたのか
- 小学1年生や2年生から進学塾に通う意味があるのか?
- 低学年から通塾するメリット
- 低学年から通塾するデメリット
- 私のおすすめする入塾時期
- 小学2年生からサピックスへ入室してよかったこと
- まとめ
なぜ、2年生からの入塾を決めたのか
元々、サピックスへの入室は3年生(2年生の2月)と少し早めの入室を予定していました。
その理由は、
3年生からの授業は、理科と社会を含めた4教科になること。
そして、
中学受験に対する知識がなく不安であること。
入室テストに合格できるかという不安。
最新の受験情報を入手したいというものでした。
立ち位置を確認するために軽い気持ちで受験したサピックスの入室テスト(新2年生)ですが、国語の結果が予想以上に悪く悩みに悩んだ末、新2年生からの入室を決めました。
それまで家庭では、1年生の4月からSAPIXの通信教育「ピグマキッズくらぶ」を使用し学習を進めていましたが、当時の学力レベルでは「ピグマキッズくらぶ」に親子で取り組むのは困難でした。
とはいえ、「ピグマキッズくらぶ」の教材はよい教材なのでサピックスへ入室を希望されている方にはおすすめです。
▼サピックスの通信教育ピグマキッズくらぶ
ピグマ国語の長文読解学習は諦めざるを得ず、言葉力がないために算数も問題文を正しく読み取ることができませんでした。
私も息子との勉強に苛立ってしまい「ピグマキッズくらぶ」を継続するのは難しいと判断し10月で退会したのです。
今の息子には難度の高い中学受験向けの教材で学習するのではなく、基礎学習をするべきだと方向転換をしたのが1年生の10月。
そこから「ハイレベ幼児こくご」のテキストに取り組み始めたものの、入室テストは11月です。
▼ハイレベ幼児こくご(上級)
当然間に合うはずもなく、国語の結果は撃沈。
本の読み聞かせやハイレベ幼児の効果なのか、四谷大塚の全国統一小学生テストではわりと出来が良かったのです。
そこで安心し、サピックス入室テストの国語も少しはできると思っていましたが、予想は大きく外れました。
10月まで漢字練習にも力を入れず、無駄に過ごしてしまったことを悔やみました。
読書や基礎的な学習をしてこなかったために家庭学習をしていても学力レベルを上げることができなかったのです。
このまま親子で家庭学習を続けていても伸びないかもしれないと不安になりました。
たとえ、努力したとしても的外れな努力では結果はついてきません。
基礎学習は自宅で続けながら国語の長文読解や記述問題は、SAPIXへ入室してプロにお任せすることにしました。
そして、サピックス入室テスト後の体験授業で
「先生の教え方が上手でよく理解できた、楽しかった!」
という息子の言葉が決め手となりサピックス入室を決めました。
小学1年生や2年生から進学塾に通う意味があるのか?
結論から申し上げると、個人次第だというのが私の考えです。
サピックスに低学年から通塾したら有利になるかどうかは疑問ですし、SAPIX低学年算数のカリキュラムは、思考力を育てることを重視した内容です。
塾に通わなくてもSAPIXの「きらめき算数脳」の通信教育で学習できます。その他、市販の教材で十分だと思います。
▼きらめき算数脳
塾へ通う必要があるかないかは、個人の考え方や子どもの性格もそれぞれ違いますので実際に通塾して判断するしかありません。
お子さんのやる気もなく、塾に全てお任せ。ただ通っているだけの状態ではあまり意味はないかもしれません。
ただ、親が中学受験の経験がなく、親子学習が上手くいかなかったり不安を抱えて過ごすくらいなら早めに入塾したほうが安心できそうです。
サピックスへ入室したばかりの頃は、2年生からの入室は早すぎたのではないかと悩んだ時期もありました。
現在では苦手だった国語の成績も伸びて塾の効果も感じていますので後悔はしていません。
また、実際に通塾して大切なことに気づくことができました。
例えば、漢字は先取りしないと大変だということが経験してよくわかりました。覚えたことを定着させるにはどうしたらいいのか?勉強法も試行錯誤しながらようやく掴めてきた感じです。
半年、1年は長いようで短く、時が過ぎるのはあっという間です。
4年生になると4教科で宿題量も増えて難度も一気に上がります。
もし、息子が4年生から入室していたら宿題をこなすだけで精一杯になり、成績が上がらないまま気がついたらもう1年過ぎていたということになりかねません。
早めに大事な気づきを得られたことが一番の収穫でした。やはり何事も自分で経験してみないとわかりません。
低学年の通塾で大事なことは、子どもが楽しく通えているかだと思います。
3年生までは週1回の通塾なので十分遊ぶことも可能です。
サピックス低学年の授業は、楽しく習い事感覚で通えます。
まずは、夏季講習から参加して今後どうするかを考えてみたらいかがでしょうか。
▼小学2年生サピックスの夏季講習の記事
低学年から通塾するメリット
①学校の授業を余裕を持って受けられ自分に自信がつく
先取り学習はしないといいますが、実際に授業の進度は学校よりも早めです。
計算だと学校では2桁同士の足し算や引き算をやっていますが、サピックスでは3桁同士の足し算や引き算をやっています。
国語の読解もかなりの長文でハイレベルな問題に取り組むので、学校の宿題はすぐに終わります。
学校よりも少し難しいことに取り組むことで、学校の授業が楽に感じるのです。
僕は国語も算数も得意なんだと自分に自信を持つことができました。
先取りは悪だと言われたりすることもありますが、苦手意識を持つ前にできるようになっていれば子どもも安心して授業が受けられます。
ただ、学校での勉強をバカにしてやらなくなってしまうタイプのお子さんの場合は注意が必要です。
②毎日の計算トレーニングで計算力が身につく
SAPIXの場合、算数の宿題に「基礎力トレーニング」という宿題があります。
毎日1ページずつ、取り組む計算トレーニングです。
あらかじめページに日付が書いてあり、その日にやらないといけないという気持ちになります。
問題は10問あり、足し算や引き算、文章題あらゆる問題が出題されます。
この基礎トレがサピックスの教材の中では私の一番好きな教材で、通信教育の「ピグマキッズくらぶ」には計算トレーニングのテキストはありません。
基礎トレは学校の算数よりも少し早めに進んでいます。
簡単すぎず難しすぎず、毎日取り組んでいると間違いなく力がつくだろうなと思える教材です。
優秀なお子さんには簡単すぎるかもしれませんが、少し難しい問題を解くことで力がついていきます。
③学習習慣が身につく
塾の宿題をやることで勉強の習慣化をつけることができます。
学習習慣は家庭学習でも身につけることはできますが、学校の宿題のように宿題の提出が必要とされるほうがやる気が出ると思います。
低学年の授業内容はまだ易しめで量も少ないので、短時間で終わります。
難しくないので息子は宿題をやるのを嫌がりません。
授業内容が簡単なうちに塾の宿題をやるのが当たり前になるのはいいと思います。
低学年から通塾するデメリット
①あとから優秀な子たちに追い越されやる気をなくす
1年生から入塾してそのままトップを走り続けるお子さんもいると思いますが、4年生から頭の良い子どもたちが入塾してきます。
そのため、思うように成績を伸ばせなかった場合、偏差値が下がり勉強に対してやる気をなくしてしまう可能性があります。
②テストの成績に一喜一憂してしまう
テストの点数や偏差値を気にしすぎるのはマイナスです。
四谷大塚の先生にリトルスクールオープンテストの返却相談で話をしたとき、国語はなかなか安定しない教科だと聞きました。
国語が苦手だと言う場合は、問題文によって大きく点数が上下することは珍しくないそうです。
親子で成績やクラスの昇降を気にしてしまうとストレスがかかってしまいます。
テストは弱点を見つけるためのものと思って気にしすぎないようにしましょう。
私のおすすめする入塾時期
通塾に慣れるため、3年生の夏季講習前後からの入塾をおすすめします。
わが家の場合、親子ともに塾に慣れるまで約半年かかりました。
組分けテスト、確認テスト、復習テストと低学年で行うテストは一通り受け、テストでどんな問題が出るのか、どんな対策をすればよいのか知ることができました。
息子も塾の授業やテストに慣れてきたようです。
慣れる時期には個人差はあると思いますが、半年もあれば大体のお子さんが慣れてくるのではないでしょうか。
本格的な受験勉強が始まる前に通塾に慣れていると安心できます。
小学2年生からサピックスへ入室してよかったこと
入塾する前は、3年生(2年生の2月)からの通塾を考えていました。
早めに入室した理由は、来年の入室テストは受からないかもしれない
というのもありましたが、苦手な国語の長文読解を早めにできるようにしておきたいというのが目的でした。
①読解力、記述力が身につき国語の成績が上昇した
わが家の場合は、私と夫は中学受験未経験者です。漢字の勉強方法も迷走していました。現在も試行錯誤しながら歩んでいます。
漢字は入塾までに小学生の範囲を終わらせていたほうがいいという情報は耳にしていましたが、真剣に取り組んでいませんでした。
漢字検定(10級)を2月に受験したので、2年生の漢字学習を始めた時期と入塾時期がちょうど重なってしまい先取り学習できないまま塾生活がスタートしてしまいました。
読み書き全てを覚えなくてはならず、漢字を覚えることに時間を取られてしまったのです。
2年生は国語と算数だけなのでまだよいのですが、これが4年生だったらと思うと今よりも大変なことは明らかです。
2年生の漢字を先取りしてから入塾すればよかったと後悔しましたが、まだ2年生です。
学習方法を失敗したと思っても、今から始めても十分間に合います。
今では2年生の漢字は全て終了していますので、サピックステキストの復習は非常に楽です。
現在は、漢字や語彙力を増やすことに重点を置き基礎固めをしています。
なので、長文読解や記述問題の勉強はほぼしていません。
それでも授業やテストを受けているだけで、長文読解問題や記述問題ができるようになりました。
良質でハイレベルな問題を解くことで確実に力がついてきています。
漢字学習を失敗したことで学習方法を見直すことを早いうちに経験できてよかったです。
次のテストで成果を確認することができ私の自信にも繋がりました。
今後の学習においてもこの経験が役立つと思っています。
②自主性が芽生え、楽しく勉強するようになった
息子の学習に対する意識に変化が生じたのは、国語の授業中に行う漢字テストがきっかけでした。
小学校の漢字テストは何も勉強しなくても100点を取れますが、サピックスの漢字テストだとそうはいきません。
息子が意味のわからない熟語も覚えなくてはならず、真面目に学習する必要があります。
通塾しているうちに、息子の中で良い点数を取りたいという気持ちが生まれてきたのです。
その気持ちが原動力となり、漢字だけではなく前向きに楽しく学習するように変わりました。
息子は勉強を始める前に、「楽しくやろうね!」と笑顔で私に言ってきて楽しそうにやっています。
塾に通うようになると、頻繁にテストを受けなくてはなりません。
入塾前は低学年からテストを受け、その度にクラスの昇降があるのはストレスなのではないか?と心配をしていたのですが、
息子の場合はSAPIXへ入室したおかげで、勉強に対して前向きになり良い方向へいきました。
③保護者会で有益な情報を入手することができる
まだ保護者会へは1度しか参加したことがありませんが、低学年のうちに校舎長の大変ためになる話を聞けたことは大きな収穫でした。特に低学年の時期に何をすればよいのか具体的に教わったことは役立っています。
あとから、もっとその情報を早く知りたかった!と思うことありますよね。
保護者会でしか聞くことのできない有益な情報を入手することができるのはメリットです。
低学年の間は、個人面談はありません。
面談はなくても、なにか相談したいことがあれば保護者会の終了後や電話で学習相談をすることができます。
サピックスの先生はクールでどうも話しずらいというイメージでしたが、
「何かあったらいつでも電話してくださいね」
と意外にも好印象でした。
今後も学習のことで相談したいことがあれば積極的に相談したいと思います。
まとめ
2年生で入塾したのが正解だったのかどうかは今はまだわかりません。
中学受験終了後に、入塾は3年生かあるいは4年生からでよかったよ!と思うかもしれません。
現時点では、2年生からの入塾に後悔はありません。
今後も成績や偏差値にこだわることなく、塾とはうまく付き合っていきたいと考えています。
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急に成績が伸び、初めて2科目偏差値60を超えました。
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わが家の場合、3年生2月からの入塾では成績を伸ばすのは難しかったのではないかと思います。実際に入塾してから気づくことがたくさんあるからです。どこを目指すかによりますが、早い時期から試行錯誤できるメリットがあります。
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