2018年2月、年長の息子が四谷大塚、算数オリンピック数理教室「アルゴクラブ」の
体験に参加し、私は授業の見学をしてきました。
アルゴクラブは、算数オリンピック委員会と数学者ピーターフランク氏が中心となって開発した低学年向けの数理教育システム。
さまざまなゲーム・パズルやプリントに集中して取り組むことで、楽しみながら子供たちの数理的思考力や論理力を伸ばす教室です。
対象:年長から小学3年生まで
授業時間:90分
入会金:10,800円(税込み)
受講料:7,020円(税込み)
教材費:8,001円(税込み)
アルゴクラブ授業体験内容
小学1年生から3年生まで合同のクラスです。学年別にテーブルを分けて座り、
配られるプリント問題も1年生と2.3年生は難易度が異なります。
①影まねジオ問題
平面図形パズル。3種類の直角二等辺三角形や四角形を使用し、影絵の動物と同じ形を作る問題です。
②ものまね積み木 見取り図
立体図形パズル。制限時間内にP-Cubeのピースを組み合わせ、見取り図に示された
図と同じ形に組み上げて立体を作るゲームです。
時間になったら、ピーキューブのお片付け競争をします。
③詰めアルゴ
数の小さいカードを自分から見て左からアルゴカードを順番に並べて、伏せられたカードの数字を当てていくゲームです。
④ナンバーリンク
論理パズルです。
◯と〇を線でつないでいきます。
◯の中の数字と同じ本数、線をつなげることができます。
上下左右、ななめの8方向とつなげます。
⑤チャレぺー
今日から3日後の日付の数字は、今日から3日前の日付の数字の2倍になっている。
今日は何日か答えなさいというのが1年生の問題でした。
息子だけでなく、通われている小学1年生の子供たちも、この問題は難しかったようです。まず、2倍の意味がわからない。まだ、かけ算を習っていないですからね。
講師からヒントを出されても?と苦戦していました。
チャレペーは市販で販売されています。総合の他に、「考える」「かたち」「数」があるようです。
⑥I-Cube 完成形 凸型抜き
アイキューブのいくつかのピースを抜いて、問題プリントの図の黒く塗りつぶされたところが空くようにピーズを置いていくゲームです。
これは、チームで行いました。
⑦アルゴゲーム
最後は学年別のテーブルに分かれ、アルゴゲームを行いました。
息子は初めてなのでゲームのルールをすぐには理解できないようでした。
アルゴゲームは、小・中学生の定番カードゲーム!
算数オリンピック委員会、東京大学算数研究会、数学者ピーター・フランクル氏らが
共同で開発したカードゲームです。
基本ルール通りに伏せて並べられた相手のカードの数字を推理して当てます。
遊べば遊ぶほど、集中力・記憶力・分析力が身につき、論理的思考能力が向上します。
2〜4人対戦用。
アルゴ体験に参加して感じたこと
限られた時間の中、図形問題やプリント問題を多く詰め込みすぎのように感じました。
⑥のアイキューブはチームで協力して行うので、そういうところはすごくいいなと思いましたが、アイキューブを箱から出し、やり始めたと思ったら、完成しないまま時間がないので、すぐに片付けなくてはいけない。次から次の問題へと、とにかく忙しい。
ゆっくり考えている余裕がありません。速く解くことが要求されます。
講師は1ヶ月もすれば慣れてくると言ってましたし、毎週、何度も繰り返し同じような課題に取り組めば最初はできなくても少しずつできるようになるとは思いますが、
初めてなので難易度も高いように感じました。
もともとできるお子さんがさらに能力を伸ばすための教室という印象です。
私が体験授業の中で気になったのが、プリント問題が思ったよりも多いなということ。
チャレペーなどは市販の問題集を家庭で取り組むことができるので、教室でしか体験できないことを授業ではやってほしいと思ってしまったのですが、教室の中でみんなと競いながらやるから楽しくできるのかもしれません。
ゲームをやりながら楽しい授業というイメージを勝手に持っていたのですが、あまり楽しいという雰囲気ではなく、四谷大塚からなのか、塾の授業という感じでした。
花まる学習会のアルゴクラブだとまた教室の雰囲気が違うかもしれません。
問題を解いてできたとき、できた!と子供たちが声を出します。
あ、これ、花まる学習会の授業と同じだと思いました。
花まる学習会の体験にも参加しました。
息子が年中のときに、花まる学習会の年中コースの体験授業に参加したことがあるのです。そのときのも、子供たちは、できた!と元気よく声を出していました。
講師のテンションは違いましたが。
短い制限時間にいくつも詰め込む授業スタイルというのも気になります。
思考力を育てるなら一つの問題に向き合い、じっくり考えてほしいと思うのです。
めばえ教室とアルゴの比較
息子は年少の時からめばえ教室に通学しています。
めばえ教室は国語の授業もあるので、単純に比較はできませんが、めばえ教室の図形の授業とどんな違いがあるのか気になっていたので、比較してみます。
①授業料と教材費
めばえ教室も授業料は7,020円で同じですが、教材費が異なります。
めばえ教室は約40,000円と高額なので、かなり差がありますね。ですが、毎回新しく教材が配られるので、そう考えると高くはないと思います。
めばえ教室の授業内容や教材費などはこちらをご覧ください。
②授業時間
めばえ教室:50分
アルゴクラブ:90分
③授業内容
アルゴクラブは、短い時間の中で図形やプリントの課題にチャレンジし、テンポよく進んでいくのに対し、めばえ教室は、1つの問題をじっくり自分のペースで考えていくスタイルです。プリントはありません。
平面パズルの教材はめばえと似ています。比べてみると、立体パズルの教材がめばえ教室は少ないような気がしました。
まとめ
アルゴクラブとめばえ教室の教室の雰囲気がだいぶ違うと感じました。
花まる学習会や早稲田アカデミーでもアルゴクラブはやっています。
教室によって、また、講師によっても雰囲気は変わるとは思いますが、楽しく学ぶなら、講師も女性で和やかな雰囲気のめばえ、中学受験を目指し、実力をつけたいなら
アルゴクラブかなと私は思いました。
息子はシャイなので、手を挙げて、できた!などと発言できるタイプではないのですが、小さく手を挙げて声を出し頑張っていました。
お子さんの性格と能力に合ったところを選んであげてほしいと思います。
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